太陽光と回生電力で17%を賄う

 「東西線ソーラー発電所」として、約1MWの太陽光パネルを設置した西葛西から西船橋までの8駅のなかでも、妙典と西船橋に駅補助電源装置を設置した。この地上8駅の区間に対しては、東京電力から千葉県内の鉄道用変電所に受電後、付帯用電力向けに交流6600V、電車運転用に直流1500Vに降圧し、自営線による2つの送電網を通じて送電している。各駅では、交流6600Vの高圧を低圧(交流210V)にして付帯用電力として使う。太陽光パネルのパワーコンディショナー(PCS)と駅補助電源装置は、低圧の自営線に連系することになる。

 各駅の低圧送電線は、自営の高圧送電線でつながっているため、太陽光と駅補助電源装置からの電力供給は、8駅間で相互に融通できる。太陽光と回生電力の見込み量を試算すると、8駅の付帯用電力の消費電力(kWh)の約17%に達する。この分だけ、東京電力からの購入電力が減ることになり、温暖化対策と共にコスト削減にもなる。

 東京メトロでは、東日本大震災以降、「エネルギー使用量を2009年度実績より増やさない」という目標をクリアしている(図10)。ただ、今後とも、ホームドアの設置やバリアフリー設備の増設によって、消費電力は増加傾向にある。こうした新規設備によるエネルギー消費の増加を相殺するためにも、省エネ車両やLED照明の導入など、さらなる省エネ対策を計画しているという。

図10●東京メトロの鉄道事業におけるエネルギー使用量の目標と実績
(出所:東京メトロ)
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