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講演中の様子
(撮影:著者)
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工場などにおいて、主要設備から電力の供給を受けて稼働する周辺機器の消費電力を計測する技術を横河電機などが開発した。無線センサーネットワークの活用によって実現した。NMEMS技術研究機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による共同研究事業「グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクト」(2011年度~2014年度)の最終成果報告会(2月26日開催)における、横河電機の三戸慎也氏による「グリーンセンサネットワーク対応高精度コアレス電流センサの開発」と題する講演から構成した。

 工場やオフィスビル、商業施設などの省エネ化を目的とする取り組みでは、一般的に非接触型の電流センサーを使い、機器の電力使用量と使用状況を把握する。

 この用途の非接触型の電流センサーには、主にCT型が採用されている。CT型の電流センサーは、磁性コアの周囲にコイルを巻いた構造となっている。

 ただし、CT型の電流センサーには、主に3つの課題がある(図1)。第1は、センサー端末を設置できる場所に制限があることである。単芯電線の上でしか、電流を計測できないためである。

図1●CT型電流センサーの課題
設置できる場所の制約などが省エネ向けに採用する際の課題となる(出所:横河電機の三戸氏)
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 第2は、電線をパーマロイ(Fe-Ni:透磁性が高く磁気を通しやすい軟質磁性材料)などで囲む必要があることである。第3は、センサー端末の磁性コア部が金属製のために、大きく、重くなりがちなことである。計測する電流量が大きくなると、磁性コア部はより大きく、より重くなる。