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2017年に海外進出、ロボット鉗子も開発中

 2030年には、手術支援ロボットの市場規模は10兆円に達する――。7月31日の製品発表会に登壇したリバーフィールドの原口氏は調査会社のそんな予測を紹介し、手術支援ロボットのポテンシャルの高さを強調した。この巨大市場を見据え、リバーフィールド既にEMAROに続く“第2・第3の矢”を仕込んでいる。

 第2の矢は、2017~2018年の発売を予定する次世代内視鏡ホルダーロボットだ。今回発表したEMAROに比べて「さらにコンパクト化するとともに、可動域を広げるなどして幅広い術式に対応できるようにする」(原口氏)。海外での販売にも踏みだす。まずは欧州、続いて米国での販売を計画する。

空気駆動型のロボット鉗子システムを開発中
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 第3の矢は、空気圧駆動型のロボット鉗子システムである。鉗子を遠隔操作する内視鏡手術支援ロボットという点はダビンチと共通するものの、力覚のフィードバック機構を搭載する点に大きな違いがある。空気圧駆動の特徴を生かし、鉗子先端に加わっている力を推定。これを基に、鉗子先端が触れている感触を術者にフィードバックする。例えば「どのくらいの力で(縫合糸などを)引っ張っているかをフィードバックできる」(原口氏)。

 外科医は一般に、力覚を非常に重要な情報として活用する。そのためダビンチは、力覚のフィードバック機構を備えていない点が弱点の1つとされてきた。

 リバーフィールドのロボット鉗子システムは、既に動物や模擬臓器での実験が進んでおり、7号機を開発中という(関連記事2)。2019年ごろの発売を予定する。当初はダビンチと同様の疾患・術式をターゲットにする考えだが、いずれは「ダビンチでは対応できない分野にも展開したい」と原口氏は意気込む。ダビンチを超える国産ロボットの誕生――。EMAROは、そこに向けた最初の試金石となる。