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データベース連携による電子保存の3原則の担保

 開発した生殖医療用電子カルテのシステム的な特徴として、オーダリング機能を実装している点がある。一般的なオーダリングシステムと異なるのは、初診のスクリーニングのときに実施すべき検査などを、再診時のオーダーも含めてセットオーダーできるようになっている点だ。医師は診療報酬を意識せずにオーダーを入力し、実施確認を経て医事部門が電子カルテ側で算定を含めて最終チェックを行った後にレセコンにデータ転送されるようになっている。

 例えば、エコー検査は卵胞期、排卵期、黄体期などで行うが、実施日以前にオーダー入力があって、検査実施後に画像をカルテに取り込んだ操作をもって実施確認とみなしてオーダー成立としている。これにより、事前オーダーを可能にし、オーダーしたが撮影しなかったといったミスが起きないようにしている。

 一方、電子保存の3原則は真正性、見読性、保存性とされている。その1つである真正性を担保するため、版数管理を確実に行い、診察歴、オーダー歴、病名歴などについては、すべての修正履歴を取り出せるように作り込んでいる。カルテ保存用データベースはカルテ機能を担うFileMakerとは別のSQLデータベース上に保存し、FileMakerと連携している。開発したアイフロント西日本第一統括部マネージャーの鈴木篤氏は、FileMakerを採用して開発した意図を次のように説明する。

 「最大の理由は、FileMakerを電子カルテのユーザーインターフェースとして開発することで、各医療機関に適した入出力仕様を実現するのが容易になると考えたからです。また、データベースと独立にフロントエンドを設けることで、電子保存の3原則をより確実に担保できるという期待もありました」(鈴木氏)。