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日経ものづくり 詳報

硬化剤不要の冷凍砂型による鋳造法
三共合金鋳造所が実運用ラインを稼働

砂型を-40℃で凍らせ,1600℃の溶湯を注ぐ

 鋳造工場といえば,溶湯による熱で暑くなるのが普通。ところが,工場内をひんやりと寒くするくらいの鋳造ラインが登場した。
 三共合金鋳造所(本社大阪市)が2005年12月に正式稼働させた鋳造ラインは,砂型を凍らせる「減圧凍結鋳造システム」を採用。従来と違い,砂を固めるための硬化剤や添加剤を使わないため,コストや作業環境などの面でさまざまなメリットがある。

氷で硬化剤を代替
 この鋳造法は,前川製作所が2004年に開発した技術だ1)。同社内にテスト設備はあるが,実用ラインとしては三共合金鋳造所が初めてのケースとなる。厚さ8mm以下の鋳鉄から始めていく計画だ。
 同社の鋳造ラインではまず,鉄枠の底に木型をはめ込み,その中に,水だけを含ませた砂を型込め場で入れる。砂は水分を含んでいるだけなので,振動機によって揺らすだけでよく,従来のように突き固めの作業は不要だ。

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