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 2006年1月3日,米国である特許が成立した。タイトルは「BASEBAND DIRECT SEQUENCE SPREAD SPECTRUM TRANSCEIVER」(米国特許番号:US 6,982,945 B1)。携帯電話などに用いられているCDMA方式の無線通信を,搬送波を使わずに実現することで,無線回路の簡素化を図る手法に関するものだ。発明者はCarroll Philip Gossett氏。驚くべきことに権利者として記載されているのは,米Google Inc.の名である。

<急成長の秘密>
「エンジニア天国」が
常識破りの技術を生む

 米国カリフォルニア州マウンテンビュー市。サンフランシスコ空港からフリーウェー「101」に乗って30分ほど南下した所に,米Google Inc.は本社を構えている。サンフランシスコ湾に近い風光明媚なその場所は,かつて米Silicon Graphics,Inc.のキャンパスだったという歴史がある。急成長するGoogle社の勢いは,通勤時間帯の様子をオフィスの前で観察するだけで感じられる。朝10時すぎになると,駐車場に入りきらないクルマの列ができる。

<検索技術の明日>
PageRankでは限界
激しさ増す開発競争

 「我々が世界で認められているのは,ひとえに個々のユーザーに価値のあるWWWサイトの検索サービスを提供しているから。これを実現したのがPageRankだ。ただし,今後の検索はPageRankだけでは対応し切れなくなるのも事実」(米Google Inc.,Engineering Search Quality DirectorのPeter Norvig氏)。PageRankをはじめとする既存技術だけでは今後の検索市場を支えられない——Google社が率直にそう認めるのはワケがある。