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第1部<問題の本質>
技術と投資の参入障壁で
寡占化は今後も揺るがず

 機器メーカーと部材メーカーの関係が「買い手優位」から「売り手優位」へと変わる。多種多様な部材で,少数のメーカーによる寡占化が進んでいるからだ。この傾向は今後ますます強まるだろう。技術や設備投資の面で部材市場への参入障壁が高く需要が大幅に伸びる局面においてさえ,寡占化が進行するからである。新規参入メーカーが相次ぎ,果てしない価格競争に陥る機器市場とは対照的な動きである。今後は部材メーカーと良好な関係を構築できた機器メーカーが機器の低コスト化や高性能化で競合他社に先行できるようになる。

第2部<寡占の実態>
少数支配の液晶パネル部材
大型化と低価格化で加速

 ガラス基板やカラー・フィルタ,偏光板,液晶材料,位相差フィルム—。液晶パネル関連の部材には,少数のメーカーが市場を寡占しているケースがとりわけ多い。寡占の背景にあるのが,技術と投資の二つの壁である。これらの壁は今後,ますます高くなる。技術の壁を押し上げる要因には,画面寸法の大型化や,低価格化への圧力がある。実際これらが,ガラス基板や偏光板,TACフィルムといった部材の寡占化を招いた。投資の壁を高める要因は,部材需要の増大と,やはり画面寸法の大型化である。投資額は巨額になる一方で,シェアの小さい部材メーカーは対応が困難な状況だ。