PR
 コンピュータの物理的な仕様をソフトウエアから隠ぺいする「仮想化技術」。これまでは主にメインフレームや専用のUNIXサーバー機で利用されてきたが,ここにきて一般のサーバー機やパソコンなどに一気に浸透し始めた。マイクロプロセサや入出力インタフェースを論理的に分割し,複数のOSを同時に動作させる環境を,多くのユーザーが利用できるようになる。

 こうした動きを牽引しているのが,オープンソースの仮想化ソフトウエア「Xen」の登場である。商用に使えるほど完成度が高い仮想化ソフトウエアが,無料で利用可能になった。仮想化ソフトウエアのベンダーの中にはXenの存在を意識して,これまで数十万円で販売していた製品を無料にするところも現れた。仮想化技術の浸透は,マイクロプロセサにも影響を与えつつある。米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD社)や米Intel Corp.などが仮想化ソフトウエアの動作を支援する機能をマイクロプロセサに実装し始めた。仮想化に伴うオーバーヘッドを抑えられることが,自社のチップの売り物になると判断したためである。