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都甲 潔氏
九州大学大学院
システム情報科学研究院 教授

「味を測る」という概念を提唱し,味覚認識装置を実用化した九州大学の都甲氏。舌の表面を模したフィルム状の人工脂質膜が味覚センサとして働き,膜電位の変化量で味を判別する。200以上のメーカーや研究機関で,食品や医薬品の味の評価と保証に使われているという。味のほかに,においを測るセンサをLSIに集積して,安全や安心に広く貢献することを目指す。

——味やにおいに着目したのはなぜですか。

 人の五感の中で,味覚と嗅覚(きゅうかく)だけは主観がすべてで客観的な指標がありません。それはなぜでしょうか。味覚を再現できたら,いったいどんな世界が広がるのか,と考えたことがキッカケです。そこから,味を測るという具体的な目標を立て,味覚センサを開発しました。