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 「デジタル化が進むにつれICに吸収されていくかと思われた電子部品だが,需要はむしろ大きく増えている」(アルプス電気 代表取締役社長の片岡政隆氏)。アルプス電気は隔年開催のプライベート・ショー「ALPS SHOW 2006」で,さまざまな研究開発品を発表した。同社の連結業績は好調で,2004年度の売上高6436億円に対し,2005年度は7096億円と1割も伸びた。そのうち,電子部品事業は4125億円と前年度比6%増。特に伸びたのは,小型スイッチやコネクタ,センサといった部品群とステアリング・モジュールなどの車載電装用部品だったという。

 同社は2002年以降,研究開発費の予算割合をそれまでの3~4%から5%超に増やした。具体的には,微細加工技術を応用した各種MEMSや光導波路などの光エレクトロニクス関連部品,バイオ・チップ,車載センサなどの開発に注力した。今回は「その果実が実り,刈り入れ時期が近づいている」(同社の片岡氏)というように,2~3年後の実用化のメドが立った試作品の展示が相次いだ。