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 米QUALCOMM Inc.が,自社のチップを搭載した携帯電話機向けのソフトウエア・プラットフォーム「BREW」の大改造を進めている。これまではアプリケーション・ソフトウエアの実行環境を用意していたBREWだが,アーキテクチャを一新する次世代版の「BREW4.0」では高機能OSと同等の機能を持つようになる。エンド・ユーザーにとっての携帯電話機の使い勝手はもちろん,端末メーカーや内蔵部品メーカーにも開発手法や開発期間が大きく変わるといった変化をもたらしそうだ。同社は,「BREW4.0の開発には,あと1年くらいを要する」としている。チップセットとともに端末メーカーへの提供を始めるのが2007年末,BREW4.0ベースの携帯電話機が登場するのが2008年くらいになると見込まれている。

 端末メーカーや部品メーカーにとって大きな変化となりそうなのは「米Microsoft Corp.の『Windows』などと同様に,デバイス・ドライバ・ソフトウエアを,サード・パーティーが独自に開発できるようになる」(クアルコム ジャパン代表取締役社長の山田純氏)ことである。