
日産、三菱の新型V6エンジン
80%新設計のVQ35
MIVECと可変吸気の三菱V6
日産自動車と三菱自動車が相次いで新V6エンジンを投入する。排気量3.5Lの「Infiniti G35 Sedan(日本名:スカイラインセダン)」用新「VQ35」エンジンと、3.0Lで北米仕様の「Outlander」用の「6B31」エンジンだ。前者は2006年11月、後者は同年秋に登場する(図)。
新VQエンジンは名称こそ踏襲したが、今回G35 Sedanに搭載するFR(前部エンジン・後輪駆動)用では主要部品の80%を新設計するなど大きく改良した。G35 Sedanは、トヨタの「Lexus IS」、ドイツBMW社の「3シリーズ」などのスポーツセダンがライバル。このため、他社を上回るエンジンの高性能化が課題になった。
6月時点でVQ35の最高出力はこれまでの209kW(280hp)を上回る221kW(300hp)以上と発表されているが、商品化時には北米仕様で最高出力228kW(306hp)を得ている「IS350」と同等以上を目指すとみられる。
図●新型「Infiniti G35 Sedan」(左)と「Outlander」