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 ホンダは,2002年10月に携帯電話を利用して全国のVICSなどの交通情報を取得し,最適なルートを案内する自動車向け情報提供サービス「インターナビ・プレミアムクラブ」を開始した。その11カ月後の2003年9月には,渋滞予測データの精度をより一層高めることができる「フローティングカーシステム」と呼ぶ新機能を追加導入する。

 ユーザーは自分の携帯電話機をHDDカーナビに接続し,ある区間を走行するのにかかった時間や平均車速などの走行履歴を,ホンダのサーバーにアップロードする。その代わりに,サーバーから最新の渋滞予測データを受け取ることができる。ユーザーが多くなれば多くなるほどサーバーに交通情報が蓄積されるので,渋滞予測に利用する統計データが増える。それに伴ってルート検索や到着時刻予測などの精度が,ますます高まっていく仕組みである。