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 文書を印刷するかように,あるいははんこを押すかのごとく次から次へと素早く簡単に,かつ大量に部品を造っていく。しかも特性は犠牲にしない――。

 この夢物語のような製造手法を実用化しようという技術が,相次いで登場してきた。いずれも最初のターゲットとしている部品が,液晶パネルなどのバックライトに使う導光板である。ミヤカワはインクジェット装置を使って製造した導光板の量産を2006年9月に始める。フィンランドModilis Ltd.は,1μmに満たない微細パターンを作り込んだ金型を使い,フレキシブル基板に押し付けて導光板を作る。いわゆるインプリント技術によるもので,フレキシブル基板はロール状に巻いた薄型品を使い,しかもロール・ツー・ロールで連続的に生産する。キーパッドのバックライトにも使える。すぐにでも受注できる段階という。