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 NTTドコモは,一つの増幅素子で900MHzから5GHzまでの四つの周波数帯域(バンド)に対応できる可変RF増幅器を試作した。同社が2004年9月に発表した回路の改良版で,切り替え可能なバンド数を2種類から4種類に増やし,従来方式では4バンド対応品で30.6mm必要だった伝送線路の長さを13.8mmまで短縮して回路のサイズを小型化した。

 NTTドコモは将来の携帯電話機では,現在利用中の800MHz帯から無線LANで使われる5GHz近辺の複数のバンドに対応する必要があるとみる。そこで,今回発表したような一つの回路で複数の周波数に対応する技術の開発を急いでいる。