
全高が低いホンダの新型「ストリーム」 |
3列シートでもスポーティー感を追求 |
ホンダは,新型ミニバン「ストリーム」で,ボディ骨格やフロア設計を全面的に見直した。これは,3列シートでありながらも,スポーティー感を追求するため(図)。従来モデルよりも全高を45mm低くしてスポーティーなスタイルを実現。さらに,ボディ剛性を高めるなどで軽快な走りを追求した。
全高を下げるうえで同社が強く意識したのが,快適な居住性を損なわないこと。そのために実施したのが,隅々まで平らな無駄のないフロアの追求である。薄型燃料タンクを採用し3列目のシートの位置でフロアを低くするとともに,2列目や3列目のシートでも足を平らなフロアに置いてくつろげるように,サイドシルやリアフレームの断面形状と,フロアパネルの分割構造を見直した。
従来モデルでは,サイドシルの断面形状は横長だった。それを新モデルでは縦長に変更し,2列目シートにおけるフロアの左右幅を20mm広げた。また,リアフレームでは剛性の高い閉断面構造を用いることで従来モデルよりも断面サイズを小型化。さらに,従来モデルでは一体でプレス成形していたリアフレームの上面とフロアパネルの部分を分割して,リアフレームの際までフロアパネルを平らに伸ばせるようにした。
図●ホンダの新型「ストリーム」
3列シートでありながら全高が低いために,それを感じさせないスタイルになっている。