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<衝撃走る>
自動車メーカーが迫る変革
崩れ始めた垂直統合の開発体制

 トヨタ自動車が2006年9月に発売した最高級車「レクサス LS460」。さまざまな車載システムを制御するために約100個もの電子制御ユニット(ECU)が搭載された。そのうちの3個のECUで試された新たな開発手法。それが今後,業界標準になろうとしている。車載電子分野での開発プロセスやビジネス・モデルが変わり電機業界やソフトウエア業界にまで影響が及ぶ。

<波及効果>
モデル・ベース開発や機能安全
クルマが組み込み技術を牽引

 衝突回避など自動車の新機能の相次ぐ開発,それに伴って増え続けるECU…。数年単位の開発期間が設けられ,ゆっくりと時間をかけていると思われていた自動車のソフトウエア開発が変わり始めている。モデル・ベース開発や機能安全などのソフトウエア技術が自動車分野での厳しい納期と品質管理の中で培われていく。こうした技術は産業機器分野や家電分野など,ソフトウエア危機に長らく苦しむ他の組み込みソフトウエア開発にも好影響を与える。

<これで闘う>
差がつきにくい中から
見つけ出す他社との差異化点

 世界における自動車市場は今後,約4%の年平均成長率で拡大する。 クルマの電子化の進展により車載半導体市場は自動車市場を上回る年平均8.2%で成長する。「半導体メーカーにとって,車載半導体市場はバラ色」と語る関係者は多い。その一方,車載半導体開発の難易度はどんどん高くなる。標準化も進み,他社品との差異化も一筋縄ではいかない。市場拡大の波に乗るための,半導体メーカーの勝負が始まる。