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第1部<現状分析編>
「想定外」のヒットが続出
製品の価値は消費者がつくる

 2006年に国内市場ではメーカー自身や競合他社の予想を超えてヒットしたエレクトロニクス製品が少なくなかった。その背景には消費者の嗜好や製品を取り巻く環境の変化がある。機能の豊富さや数字で表せる仕様の優劣,ブランド力や宣伝力といった従来の競争軸が通用しにくくなる一方,製品の独自性や使い勝手といった数値化し難い価値を持った商品が,ヒットするようになった。エレクトロニクス製品のデジタル化の進展で機能・性能面の格差をつけにくくなったことや「ネット口コミ」を促す環境が充実した結果,消費者同士で情報を共有,発信する体制が整ったためである。エレクトロニクス企業は,消費者が発信する情報を活用できる開発体制づくりを急ぐ必要がある。

第2部<ケース・スタディー編>
独自の利用法の提案でヒット
ネット発の使い方も相次ぐ

 具体的なヒットの事例を取り上げて,新たな使い方を見つけ出す手法を検討する。今後のヒット商品の条件は,かつてない利用法や使い勝手といった目に見えにくい部分で他社にない独自性を打ち出すことである。ただこれは非常に困難だ。これまでの常套手段だった性能の向上や多機能化と異なり,従来の延長線上にロードマップを描きづらいからである。各社は様々な角度から新たな開発体制を模索している。