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 半導体業界を激震が襲った。世界第3位の半導体売上高を誇り,携帯電話機の心臓部を事実上支配する米Texas Instruments,Inc.(TI社)が,製造技術の研究開発・製造戦略を大転換させたのである。これまで自社に囲い込んできた,論理LSIに向けた製造技術の開発から,45nm世代を最後に撤退する。そして,32nm世代以降の製造技術開発を,台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.,Ltd.(TSMC)など外部のSiファウンドリー企業に委託する。対象となるのは,DSPや携帯電話機向けのほか,米Sun Microsystems,Inc.から生産委託を受けるマイクロプロセサを含む論理LSIである。

 TI社の発表に競合他社も驚きを隠さない。「正直ショックを受けた」(国内大手総合電機メーカー 中央研究所の技術マネジャー),「まさか,と思った」(国内大手半導体メーカーの経営幹部)と寝耳に水の状態だ。