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 独自回路を盛り込んだLSIを自ら設計し,最適なプロセスによる製造を半導体メーカーに委託する。機器メーカーにとって,こうしたASICの実現手段が曲がり角を迎えている。これまで多くの品種を用意して幅広い分野の顧客からの要求に応えていた半導体メーカーが,事業戦略の大幅な見直しに動き始めたためである。具体的には注力分野の絞り込みと,それに伴う品種数の削減だ。

 その典型例が,NECエレクトロニクスが2007年1月に発表したASIC事業の戦略転換である。同社は,これまで150nm世代,130nm世代,90nm世代のそれぞれにおいて,高速動作向け,高集積向け,低消費電力向けと,三つの異なる系統のセルベースASICを提供してきた。超高速LSIを要求するサーバー機やスーパーコンピュータのほか,低い動作電力が求められる据置型デジタル民生機器,さらには特に低い待機時消費電力を要求する携帯電話機などの用途に向けてそれぞれ最適なASICを製造するためである。