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 2005年10月に表面化し,多くのデジタル・カメラ・メーカーが自社製品の無償修理を余儀なくされたCCDの不具合問題。この問題を引き起こした原因に関する新たな説が登場した。2007年2月1日にパシフィコ横浜で行われた学会「Mate 2007 第13回エレクトロニクスにおけるマイクロ接合・実装技術シンポジウム」で松下電器産業が発表した。

 この発表の新しい点は,これまで問題視されてきたヨウ素を含む紫外線硬化接着剤が,不具合を起こさない場合があると主張したことである。この主張が受け入れられれば,CCD不具合の発覚以降,電機業界に広がった「ヨウ素敬遠」の動きにストップを掛けるかもしれない。ヨウ素を含む紫外線硬化接着剤は,他の接着剤に比べて紫外線に対する反応性が高く,硬化開始後,一定の強度に達するまでがケタ違いに速い。CCDメーカーがこの種の接着剤を利用していたのも,速度を生かして工程を短縮する狙いがあった。CCD不具合の影響により,この接着剤の採用を控えていた用途で,再び利用できるようになる可能性がある。少なくとも「CCDと関係ない用途でも,ヨウ素と聞いただけで嫌がられる」(ある樹脂メーカーの営業担当者)状況は今後,緩和されていくだろう。