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 「2007年に入って状況が大きく変わった。想定外の価格下落に見舞われている」(東芝)。NANDフラッシュ・メモリの価格暴落がとどまるところを知らない。2007年2月12日現在の1Gバイト当たりのスポット価格は約6米ドル。2007年1月9日の約8米ドルからわずか1カ月の間に,25%下落した。1年1カ月前の2006年1月10日時点の価格は約47米ドル。この間に,約1/8にまで落ち込んだわけである。一般的にNANDフラッシュ・メモリ・メーカーの低コスト化のペースは年率40~50%減といわれており,これを大きく上回る。

 この結果NANDフラッシュ・メモリは,これまで小容量の1.8インチHDDを利用してきた用途に食い込める価格帯に入ってきた。現在の価格を基にすると,20Gバイトの容量を120米ドル程度で実現できる。これは,米Apple Inc.が2005年秋に発売した「iPod nano」で4GバイトのNANDフラッシュ・メモリに割いたとみられるコストに近い。理屈の上では,20Gバイトのフラッシュ・メモリ内蔵iPodを,当時のiPod nanoの4Gバイト品に付けた2万7800円に近い価格で製品化できる可能性があるわけだ。現在Apple社は,30Gバイトの1.8インチHDDを組み込んだiPodを2万9800円で販売している。