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 「これまで中部地域に閉じた開発体制は,非常にうまく回ってはいた。いざとなれば,ソフトウエア技術者でもすぐに試作車のところに駆け付けられた。しかし,一つの地域に密集しているだけでは,もうソフトウエアの開発リソースが絶対的に足りない」――。自動車部品大手のアイシン精機は,アイシン・エンジニアリングやアイシン・エィ・ダブリュと共同で2007年2月,車載ソフトウエア開発の専門会社「アイシン・コムクルーズ」を設立した。代表取締役社長に就いた上田政博氏は,冒頭のようにソフトウエア開発に対する危機感をあらわにする。

 新会社は,自動車の電子制御ユニット(ECU)のソフトウエア開発を主に手掛ける。グループ内のソフトウエア技術者約120人を集約した上で,東北や関東,九州などにも拠点を設置して現地で優秀な人材を雇い,将来的には300人規模にするという。「行く行くは海外へのオフショア開発も視野には入れている」(同社の上田氏)。