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日経オートモーティブ 技術レポート

日産「スカイラインクーペ」の新VQエンジン
可変バルブリフト機構「VVEL」で
燃費と高出力、レスポンス改善を実現

 日産自動車は2007年3月、可変バル ブイベント・リフト機構「VVEL(Variable Valve Event and Lift)」と可変バ ルブタイミング機構を組み合わせたエ ンジンを「Infiniti G37 Coupe」および 「スカイラインクーペ」に搭載すると発 表した(図)。

 VVELはこれまで「VEL(Variable valve Event and Lift)」と呼んでいた 機構で、バルブイベント(バルブの作 動角)とリフト量を連続的に変えるこ とができるもの。排気量3.7Lの自然吸 気ポート噴射V型6気筒エンジン 「VQ37VHR」に搭載し、燃費改善、排 ガスのクリーン化、出力の向上を図る 。G37 Coupeの米国発売は2007 年8月から。
 まず、燃費改善においてスロットル 弁の絞りではなくバルブリフトによっ て導入空気量を決めることで、低回転 域でのポンピングロス、弁駆動系の機 械抵抗を低減できる。また、低回転域 で吸入空気の流速が上がることで、燃 料の空気との混合を促進し、始動直後 に点火タイミングを10度程度遅角化で きるという。燃焼エネルギの一部を排 気管に送り込むことによって触媒を早 く暖められる。
 さらに、バルブリフトを「VQ35HR」 の10.2mmより大きくすることで出力 向上にも貢献している。

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図●2007年秋発売予 定の日産自動車「スカイ ラインクーペ」