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日経ものづくり 詳報

相次ぐエレベータ・ワイヤロープの破断
過度の人件費削減で保守管理にほころび

 エレベータのかごをつるワイヤ ロープの破断が相次ぎ発覚し ている。最初は,2007年4月4日に発 生した,東京・六本木の「六本木ヒル ズ森タワー」での発煙事故だった。同 タワー51階のエレベータ機械室でロー プ素線が破断し,滑車の側部保護カ バーに接触して火花が飛散。それが 残存していたグリースに引火して発煙 したのだ。エレベータは,日本 オーチス・エレベータ製だった。

 その後,雪崩を打ったように,次々と 破断の実態が明るみになっていく。同 年5月23日,東京・荻窪の14階建てマ ンションのシンドラーエレベータ製エレ ベータでロープ素線の破断が,同年6 月4日には,札幌市の24階建て「住友生 命札幌ビル」の日立製作所製エレベー タでロープのストランド全体の破断が 起きていたことが公表された。 共に発生日時は同年3月25日,ユーザー が異音に気付いて発覚した。さらに同 年6月8日には,大阪市の市営住宅のフ ジテック製エレベータでロープの一部 が破断していたことが公にされた。 (以下,「日経ものづくり」2007年7月号に掲載

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図●六本木ヒルズ森タワーのエレベータのストランド破断部