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日経ものづくり 私が考えるものづくり

日経ものづくり 私が考えるものづくり  5年から10年くらい前,工作機械なんか日本ではやっていけないからやめてしまえ,っていうような論調の時期がありましたですね。高名な大学の先生の本でも,例えば工作機械に代表される低レベルの擦り合わせ産業は,韓国台湾にそのうち取って代わられるし中国にも行ってしまうので,早いうちに業種転換するべきだ,なんて書いてありました。割と最近の新聞にも,輸出型の重厚長大が復活してき ているが,日本はソフトウエアやサービス産業などへの転換に遅れを取っている,とか書かれていました。
 私は工作機械しかできないんで,悔しいなと思っていたのですが,ただ現実に日本も世界も回ってみると,どう考えてみても当面の間,少なくとも20~30年は日本で工作機械造っていった方が有利なわけですよ。競争はタフですけど。
 日本は高校高専卒レベルをはじめとして教育水準が高くて,産業集積も進んでいますので,工作機械を造っていくのには非常にいい環境なんです。韓国や台湾ではいろいろな材料を外国から買ってこなきゃいけないですし,中国はそれ以前の課題も多い。最近たまたま景気もいいですから,やっぱり工作機械はいいんだって国内で再評価されていますし,学生さんの人気も増えてきてるんですよね。(以下,「日経ものづくり」2007年12月号に掲載

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