PR

日経オートモーティブ 技術レポート

 レーザ溶接で製造した鋼管を自動車部品に応用する動きが欧州から始まった。電縫管に比べて寸法の自由度が高く、それぞれの車両の設計に最適の鋼管を選べるのが魅力だ。レーザ鋼管溶接装置メーカーであるスイスSoutec Soudronic社に、欧州における応用の現状について報告してもらう。(本誌)

 車体を軽量化する技術として、鋼管を水圧で成形するハイドロフォーム工法が注目された時期があった。特に米国では強度部品を中心に、非常に熱心に開発が進められたが、現在に至るまで広く普及するには至っていない。この理由にはいくつかあるが、水圧を用いることから通常のプレスに比べて加工時間が長くかかることや、設備コストが期待よりはるかに高かったことが挙げられる。
 しかし欧州の自動車メーカーを中心に、ハイドロフォーム成形した鋼管を自動車部品に応用する開発は継続しており、その成果がここ2 ~3年で、ようやく製品に応用されるようになってきた。これらの鋼管部品の大きな特徴は、レーザで溶接加工した鋼管を用いるようになったことである。

日経オートモーティブ 技術レポート
図●レーザ溶接による造管の様子
高性能の溶接線追従装置と、フィラーワイヤから材料を供給しながらギャップを埋めていく機能を備える。