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携帯機器に向けた新しい放送が立ち上がろうとしている。2004年に始まった「ワンセグ」は受信端末の出荷台数が3000万台を超えるという成功を収めたが端末の買い替えを促したにとどまり,新たなメディアとしての市場価値を生み出せていない。ワンセグでユーザーに根付いた「携帯電話機で放送を視聴する」という習慣の上に携帯電話事業者らが新しい放送サービスを提供しようと動き始めた。

 2011年7月24日に停波予定の地上アナログ・テレビ放送。一つの放送サービスの終焉と入れ替わりに,「ポスト・ワンセグ」の座を狙う新しい放送サービスが立ち上がろうとしている。「携帯端末向けマルチメディア放送」(以下,マルチメディア放送)と呼ばれるこの新しい放送サービスは,携帯電話機や携帯型メディア・プレーヤー,車載情報端末などを想定したもので,地上アナログ・テレビ放送の停波後に空くVHF帯の一部を利用する。