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走らないクルマが…

 真夏の午後。さんさんと照り付ける太陽,海で遊ぶ人たち――。1年で最も電力消費量が大きくなる時間帯である。それと同時に,電気を最も高く売ることができる日だ。今や,夜間の安い料金で充電した電気を,価格の高い昼間に売電するのは当たり前。このお金で新しいサーフボードを買うつもりだ…

第1部<千載一遇>
急変する産業構造
サービス事業を収益源に

 環境規制の強化や石油の高騰が自動車の電動化に拍車をかけている。パソコン業界で水平分業により強者が登場し,その後サービス事業者が台頭してきたように電動化をきっかけに自動車産業でも新たな収益モデルを確立するきっかけになるかもしれない。これは千載一遇のチャンスだ。自動車メーカーをはじめ,エレクトロニクス・メーカーやサービス事業者,ベンチャー企業など誰もが飛躍する機会を秘めている。

第2部<インフラに使う>
暮らしが電動化で変わる
電力網との連携が加速

 電動車両が普及すれば今後,電力インフラと連携がますます深まり将来的には電動車両に搭載した2次電池を電力インフラとして活用することも可能になる。ただ,こうしたビジネスモデルの実現には現状ではLiイオン2次電池の価格が高すぎる。Liイオン2次電池をユーザーに所有させるのではなくユーザーに負担を強いない,新たな事業モデルの構築が必要だ。新しいビジネスモデルに気付いた企業はサービス実現に向けて既に動き始めている。

第3部<変わるライフスタイル>
失われないクルマの利便性を
新サービスの旗印に

 高齢化や若年層のクルマ離れを背景に,自動車を所有しないユーザーは増加する。ただし,行きたい所へ行きたいときに移動できる自動車のメリットは不変である。通信技術の進展により情報端末となった自動車を利用することで,失われない自動車の利点を生かす新しい交通サービス・ビジネスが到来する。独自の経路情報の送信サービスやカーシェアリング,公共交通との連携が有望だ。