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 全世界的にテレビの薄型化,大画面化の流れが急速に進み,2007年第4四半期では液晶テレビが世界出荷台数でCRTテレビを抜き,ついにトップに立った。この流れの中で,電源に要求される出力の仕様も大幅に変わることとなった。

京野 羊一
サンケン電気 技術本部 PM事業部

 CRTテレビ用電源で要求される出力電圧は,前回も説明したように140V程度と高い。そのため,同じ出力電力で比較した場合,低圧出力の電源に比べて2次側の整流損失の影響が小さい。加えて,トランスの1次─2次間の巻き数比が小さく,結合の良いトランスを作れる。このため,ターン・オフ時に1次側FETに発生するサージ電圧を小さく抑えることができた。出力電力に関しても大半が200W以下と,そう大きな電力ではない。このため,コスト的にも有利なフライバック擬似共振方式が主流となっていた。