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【特報】リスク管理へ化学物質規制が激変 今こそ「REACH規則」に学べ

欧州の化学品規制法「REACH規則」の予備登録が2008年6月に始まった。同規則は,欧州連合(EU)域内で化学製品や最終製品を製造・輸入する事業者に対し,そこに使用されるすべての化学物質の登録を義務付けたもの。EUの法律だからと,直接輸出あるいは間接輸出している事業者だけの問題ととらえない方がいい。REACH規則の背景には「ハザード管理」から「リスク管理」へ,という化学物質規制全体にかかわる大きな流れがあるからだ。ものづくりの現場には早晩,化学物質管理に関しリスク管理という手法の導入が求められる。REACH規則こそ,実はその先駆けなのだ。

 「REACH規則の考え方は今後,世界中に広がる可能性がある。大局的な判断をした方がいい」。こう指摘するのは,REACH規則に基づく「唯一の代理人」の一機関,住化分析センター理事化学品安全事業部事業部長の高橋尚裕氏である。同氏の言葉を聞けば,「REACH規則? うちはEUに輸出しないから関係ない」などと無関心ではいられない。その真意を知るには,少し歴史を振り返る必要がある(図)。(以下,「日経ものづくり」2008年8月号に掲載)

図●REACH規則の背景
図●REACH規則の背景