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【直言】「産」も「学」も本業徹底が前提 甘えのない産学連携を実践したい

 最近,「イノベーション」が至る所で声高に語られている。文部科学省と経済産業省は,イノベーションによる新産業創出を目指そうと,競って産官学連携を推奨している。筆者も長く製品開発に携わった経験から,「ものづくり」の基盤強化や製品開発の効率化に貢献する産官学連携には大賛成だ。が,このところの連携事業を見ていると,何かしっくりこない所がある。ここでは,産官学のうち「産」と「学」の連携の本質をあらためて考えたい。(以下,「日経ものづくり」2008年8月号に掲載)

藤本 隆宏
いしまる・つねお
192 8 年7月生まれ。19 51年3月に東京大学工学部を卒業。1962年5月に日本電装(現デンソー)に入社。同社取締役,取締役副社長などを経て,1991年3月に取締役社長,1996年6月に取締役会長に就任。2004年7月から現職。