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【事故は語る】開閉時の安全性に配慮せず 挟み込みの危険が残ったベビーカー

折り畳み式ベビーカーを広げる瞬間に,乳幼児が手の指を挟んであわや切断というけがを負う事故が相次いだ。乳幼児が乗車した状態での安全性に比べて,折り畳んだり,展開したりする際の安全性については従来,あまり重要視されていなかった。保護者がそばにいるから大丈夫という前提があったからだ。

 2006年秋,折り畳み式ベビーカーを開く(展開する)際に幼児が手の指を挟み,あわや切断という事故が発生した。1歳10カ月の幼児を抱いていた母親がベビーカーを開く際,地面に降ろされていた幼児がベビーカーのフレームに手を掛けてつかまり立ちをしていたためだ。その結果,フレームの接続部分に左手小指の第1関節を挟んでしまい,皮膚1枚を残して切れた状態にまでなってしまった。
 幸い,この幼児は指を失うまでには至らずに済んだ。しかし,これ1件だけでなく,同様の事故情報が相次いで国民生活センターに寄せられた。いずれも,フレームが交差する部分などの可動部で発生した事故だった。(以下,「日経ものづくり」2008年9月号に掲載)