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「FOMA 906i」シリーズの全8機種を分解した。ワンセグFeliCaGSMHSDPAGPSなどの多数の機能を搭載した上で,アンテナの内蔵や筐体の薄型化を実現する各社の取り組みが見えてきた。多機能と薄型を両立するため,雑音対策が以前に増して難しくなっている様子が見て取れた。主に「多機能化」「薄型化」「雑音対策」という観点から各社の製品の分析結果を報告する。

第1部 多機能化
ワンセグとFeliCaのアンテナに工夫

 「海外の端末では,回路の電源ラインに配置するチョーク・コイルはせいぜい2~3個だが,FOMA 906iシリーズでは各端末で7~8個使われている」(906iシリーズの分解に立ち会った国内部品メーカーの技術者)─。  この技術者によれば,チョーク・コイルの数は「消費電力の大きな機能の数に比例する」。7~8個というコイルの数は,906iシリーズがいかに多機能かを如実に示しているという。

第2部 薄型化
多機能と薄さを両立,熱対策にも苦心

 ここ数年,国内の携帯電話機では多機能化と薄型化の両立が,一つのトレンドになっている。FOMA 906iシリーズも,もちろん例外ではない。シリーズの中で今回最も薄いのは「FOMA N906iμ」である。厚さは12.9mmと,ほかの906iシリーズに比べて4mm以上薄い。前モデルのN905iμでは搭載していなかったワンセグ受信機能を備えつつ,N905iμと同じ厚さを維持した。そこで,N906iμを通じて薄型化への取り組みを紹介する。

第3部 雑音対策
多機能化に伴いケースやシートが増加

 限られた容積に数多くの部品を詰め込まなければならない最近の携帯電話機では,雑音対策はますます難しくなっている。LSIなどの部品間や信号線の間隔が狭まり,電磁雑音の影響を受けやすくなる。  雑音対策に詳しい部品メーカーの技術者は,FOMA 906iシリーズを分解して「EMI抑制シートやガスケットなどを筐体内側に張り付ける,いわゆる後付けの電磁雑音対策が増えている」と話す。

第4部 資料編
全8機種のメイン基板を実寸大で掲載