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 2007年春,シャープで「922SH」の設計が始まった。この作業は,同社が国内トップシェアに立つ理由の一端を示したものといえそうだ。無理や無駄を排してハードウエア/ソフトウエア部品を使い回す。こうした基本が徹底していた。

 ただ,そのシャープといえども手こずったのが,QWERTYキーボードの開発である。キーボードは,おのおののユーザーで好みが分かれるので,「正解」は幾つも考えられる。それらを経験に基づいて峻別しようにも,シャープの携帯電話機部門にはQWERTYキーボードの開発経験がほとんどなかった。