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 今から10年前の1998年9月。松下電器産業(現・パナソニック)が発売した携帯型MDプレーヤーに,世界中のエレクトロニクス技術者から大きな注目が集まった。世界で初めて,Pbフリーはんだを採用した量産家電だったためである。

 あれから10年。量販店の店頭に並ぶ多くの民生エレクトロニクス機器には,当たり前のようにPbフリーはんだが使われるようになった。Pbフリーはんだの採用自体に,もはや何の驚きも感じなくなっている。だが,そこにはPbフリー化にかかわった多くの技術者の,計り知れない労が詰まっている。何しろそれは,数千年にも及ぶ実装方法の歴史を,わずか10年余りの間に覆す作業だったのである。