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【事故は語る】踏切で列車と軽乗用車が衝突 経営優先し2重の安全系が破綻

2008年1月16日。長崎県の島原鉄道線で,加津佐駅発諫早駅行き2両編成の上り普通列車が,途中の龍石駅を定刻の8時8分に出発した(図)。次の西有家駅の手前にある踏切に接近した時,運転士が踏切遮断機の動作反応灯を確認すると,本来点灯しているはずのそれが点灯していなかった。これは,踏切の遮断桿が降下していないことを示していた。

 目の前の状況に不安を覚えた運転士はとっさに常用ブレーキを使用した。不安は的中し,踏切に右からトラックが進んでくる。運転士はさらに,非常ブレーキを作動させた。徐々に近づいてくる踏切に,今度は軽乗用車が進入してくる。運転士は警笛を鳴らしたが,軽乗用車のドライバーに気付く様子はない。そして,事故は起きた。(以下,「日経ものづくり」2009年2月号に掲載)

図●島原鉄道線路線図
図●島原鉄道線路線図
事故は2008年1月16日の朝,龍石駅-西有家駅間で起きた。