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「だから,部下が動く トヨタ流 人づくり」では,今,多くの日本メーカーの管理者が頭を悩ませている社員の人材育成に関して,トヨタ自動車流の考え方や方法を伝授します。社員にやる気とモチベーションを与え,自ら動く組織をつくるための直接的,間接的なヒントが満載です。本コラムは中部産業連盟が開催するセミナー「トヨタ流モノづくりと人づくりの心・伝承塾」の内容を編集部が取材し編集したものです。

 あ,うちの部署にもあんな優秀な社員がいたらなあ…」。優れた業績を上げている競合他社の社員や,同じ会社の他部署のメンバーを横目で見て,ため息交じりにこうつぶやいている管理者の方はいないでしょうか。その気持ちは分からないではありませんが,そんなことを考えるのはもう,よしましょう。

 メンバーをいかに「できる社員」に育てていくかが,管理者である皆さんに与えられた最も大切な仕事なのです。ため息をついてばかりいないで,どうしたらメンバーの仕事の能力を高めることができるかについて,知恵を絞るべきでしょう。

 その前に,できる社員とは一体,どのような状態にある人に対して使う言葉なのでしょうか。皆さんは考えてみたことがありますか。なければ,一度考えてみることをお勧めします。目指すべきゴールが漠然としたままでは,管理者としてメンバーを正しく導いていくことはできないと思うからです。

〔以下,日経ものづくり2009年4月号に掲載〕
図●「できる社員」の条件
できる社員には,自分の現在の行動や考えを顧みることができ,向上心を忘れないという特徴がある。これは「改善マインド」が備わっているからである。
肌附安明(はだつき・やすあき)
HY人財育成研究所 所長:トヨタ自動車にて約30年間にわたり,多くの新車開発プロジェクトで設計や生産準備の立ち上げ業務をこなしてきた技術者。その後,役員への企画提案や,社員の人材育成,協力会社の育成や指導を約10年間行った。2008年8月に同社を定年退社し,HY人財育成研究所を立ち上げて所長に就任。トヨタ自動車で学んだ業務の進め方や人材育成について,講演や執筆活動を精力的に展開している。主な講演に,本誌および中部産業連盟で開催する「トヨタ流モノづくりと人づくりの心・伝承塾」がある。心に染みる語り口で人気。