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2007年3月13日の午前8時50分ごろ。全日本空輸の74人乗り小型旅客機が着陸準備に入ったところ,前脚が下りないという不具合が発生。やむなく空港の滑走路に胴体着陸した。前脚が下りなかったのは,幾つかの部品が付けられていなかったのが原因だ。調査に当たった航空・鉄道事故調査委員会は,製造工程のずさんな管理体制に問題があったと指摘した。


図●事故機「DHC-8-402型」
前脚が下りてこなかったため,滑走路に胴体着陸した。
 事故機は,全日空グループのエアーセントラル(本社愛知県常滑市)が所有する,カナダBombardier社製の双発プロペラ機「DHC-8-402型」。事故当日は,大阪国際空港(伊丹空港)から高知空港に向かう全日空1603便として運航されていた。

 出発前の目視による点検では異常はなく,離陸も飛行も順調だった。ところが,目的地の高知空港を目前にして異常事態が判明する。着陸に備えて車輪が付いた脚を下ろそうとしたところ,機体の中ほどにある二つ(左右)の主脚は下りたのだが,機体前方にある前脚が下りないのだ。
〔以下,日経ものづくり2009年4月号に掲載〕