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 筆者が家電メーカーで生産革新活動を始めたのは1991年だった。戦後最大級のバブル景気が終わり,後に「失われた10年」と命名された先の見えない不況の中で,ものづくりの改革運動に取り組んだ。その中で新たに生まれたのが,セル生産方式(以下,セル方式)だ。セル方式は家電産業復活の原動力となり,大量生産から多品種少量生産への転換を示す象徴として,多くの日本企業に広まった。

〔以下,日経ものづくり2009年4月号に掲載〕
金 辰吉(こん・たつよし)
ワークセルコンサルティング 代表取締役社長:1978年に早稲田大学理工学部を卒業しソニーに入社。同社生産革新センター長,ソニー中村研究所専務取締役などを経て2007年4月から現職。セル生産方式の命名者。JPEC取締役,日本能率協会と社会経済生産性本部では講師などを務める。