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 次世代の太陽電池とされる色素増感型太陽電池の研究開発が熱を帯びてきた。大幅に性能を向上させた素子の発表や,低かった耐久性を解決する材料の開発,従来にない新しい構造や形状の提案などが相次いでいる。色素増感型は低コストで製造できる上,各種の色を付けられるという利点がある。このため,2008年にセル変換効率10.1%を発表したソニーに続き,パナソニック電工も2009年春になって「室内用途ではSi型より有望」とするなど,家電メーカーも研究開発に本腰を入れつつある。

15~16%の効率実現は目前

 色素増感型太陽電池は,光を受ける色素,酸化チタン,ヨウ素などを含む電解液で構成される。スイスの大学Ecole Polytechnique Federale de Lausanne(EPFL) 教授のMichael Graetzel氏が1991年に変換効率7.12%のセルを発表してから研究開発が本格化した。Graetzel氏は,2009年春に東京大学で開催された「革新的太陽光発電国際シンポジウム」で「2008年12月に変換効率12.3%を実現した」と明らかにした。

『日経エレクトロニクス』2009年5月4日号より一部掲載

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