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 中央化学は,金属表面の油性汚れや固形物汚れを除去する洗浄剤のメーカーだ。主力製品は金属加工後の脱脂洗浄やめっきの前工程などに使用する水系洗浄剤である。

主要原料を内製化

 工業用の洗浄剤業界では,市販の水酸化ナトリウム(NaOH)やケイ酸ナトリウム(Na2O・nSiO2・xH2O),界面活性剤,キレート剤などの原料を購入し,それらを配合して洗浄剤として提供するのが一般的。これに対して同社は,主要成分を社内で合成して洗浄剤を調製する。内製原料と市販原料をさまざまに組み合わせることで,顧客ニーズにきめ細かく対応できるのが強みだ。同社の水系洗浄剤の生産量は月間約700tで,業界でトップクラスである。

 中央化学の創業は1955年。ドラム缶などの油分洗浄剤やめっきの前処理剤などの販売業からスタートしたが,1970年代中ごろまでは,地域の中小・零細企業にすぎなかった。転機が訪れたのは1979年である。それまで市販品を購入していたオルトケイ酸ナトリウム(2Na2O・SiO2・xH2O)を自社生産に切り替えた。

*)オルソケイ酸ナトリウムと表記されることもある。ケイ酸ナトリウムのうち水和水を多く含むもの。

〔以下,日経ものづくり2009年5月号に掲載〕

オルトケイ酸ナトリウムの製造装置
1979年に1号機を開発。現在稼働中の装置は4号機で,生産量は月間約100t。