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「新人にも分かる 工場安全のツボ」は,生産現場における本質安全構築の基礎を学べるQ&A方式のコラムです。現場で悩むことの多い工場安全の疑問とその回答を通じて,真の工場安全を実現するために必要な考え方や手法を紹介していきます。

【Q】安全柵の開口部にライトカーテンを設置します。どのように設置すればよいのでしょうか?

 前回(2009年4月号)は,安全柵の具体的な設計方法を説明しました。今回は,安全柵の開口部にライトカーテンを設置することで安全を確保する方法を紹介します。

 危険区域に進入して行う作業が頻繁にある場合,出入りのたびに扉を開けていては作業者の負担が重くなり,作業性が悪化します。そうした場合,安全柵の出入り口には扉を設置せず,開口部とするのが一般的です。また,ワークの搬出入を常時行う場合なども,搬出入口に扉を設置するのは現実的ではありませんので,開口部とすることになります。

 通常,危険区域で作業を行う場合は,危険源を停止させなければなりません。安全柵に開口部がある場合,この条件を満たすために,ライトカーテンなどの存在検知装置を設置し,作業者が危険区域に進入したことを検知できるようにしておきます。そして,作業者の進入を検知したら危険源を停止し,作業者の安全を確保します。作業者の進入を確実に検知するには,ライトカーテンを正しく設置する必要があります。

*)ライトカーテン 危険区域への作業者の進入を光の遮断という形で検知する安全機器。

〔以下,日経ものづくり2009年5月号に掲載〕

西原一寛(にしはら・いっかん)
IDEC 規格安全ソリューションセンター
IDEC技術本部規格安全ソリューションセンター室長。各種検出制御機器・機械安全制御機器・防爆安全制御機器の製品開発および事業企画に従事。現在,安全関連の講演のほか,機械装置メーカー/ユーザーに対し,リスクアセスメント支援を行う。セーフティ・リードアセッサ資格を有する。
前田育男(まえだ・いくお)
IDEC 規格安全ソリューションセンター
機械,制御,安全,防爆などに関する国際規格,欧州・北米各国規格/規制に基づく製品認証関連業務やリスクアセスメント支援に従事。現在,制御・安全技術に関するIEC(国際電気標準会議)の委員をはじめ,ロボット技術,防爆技術,機能安全技術,半導体製造装置関連の標準化活動に携わる。セーフティ・リードアセッサ資格を有する。
関野芳雄(せきの・よしお)
IDEC 規格安全ソリューションセンター
安全制御設計技術者として多くの製品開発に携わり,現在は,グローバルに通用する本質安全設計/安全防護の考え方などの安全技術指導や安全システム設計に従事。ISOロボット安全規格作成の国際委員としての経験を基に,機械メーカー/ユーザーに対する各種リスクアセスメント支援を行う。セーフティ・リードアセッサ資格を有する。
岡田和也(おかだ・かずや)
IDEC 規格安全ソリューションセンター
安全機器,システム,ネットワークなど,安全制御設計技術者としての経験を有し,現在は,ロボット制御セル生産システムのリスクアセスメントや安全システム設計に従事。ISOロボット安全規格の国際委員会委員,安全応用研究会専門委員会委員などの規格関連委員を務める。セーフティ・リードアセッサ資格を有する。