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 人にこう言うとよく驚かれるのだが,我々はソフトの会社ではない。サイエンスの会社であり,ソフトは研究開発で得た知見を顧客に提供するための手段だ」と語ったのは,仏Dassault Systemes社(DS社)社長兼最高経営責任者のBernard Charles氏。3次元CAD「CATIA」の開発元の発言としては,確かに意外だ。一方で,米Siemens Product LifecycleManagement Software社(SiemensPLM社)社長のHelmuth Ludwig氏は対照的に,「設計と製造の連携で大きな効率化を達成できる余地があり,そこに我々の役割がある」という。

 欧米のPLM(製品ライフサイクル管理)専業ベンダーが,企業ごとに独特の主張を始めた(図)。専業ベンダーはもともとCADのベンダーで,3次元モデルの適用範囲を広げる形でPLMの概念を形成してきた。製品企画段階から設計開発,製造,販売,保守,廃棄に至る全ライフサイクルで情報を共有し,大きな効率化を図る,という説明を,言ってみれば判で押したように繰り返していた。

〔以下,日経ものづくり2009年7月号に掲載〕

図●欧米PLM専業大手の最近の主張
「製品ライフサイクル全体を支援する」という漠然とした言い方ではなく,各社ごとに具体的な考え方を提示するようになってきている。