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 多くの女性が使う化粧品。テレビで繰り返し流されるCMを見ていると,化粧品を使えばこの世の女性はみんな美白の肌になってキレイになる…はずだ。ところが,そうならない人もいるし,なる人もいるし,そもそも使わなくていいくらいの人もいる。これ以上書くといろいろ問題になりそうなのでやめておくが,果たして化粧品には一体どのくらいの効果があるのだろうか。誰もハッキリ言わないし,目の前の彼女であれ妻であれ,まして職場の女性に聞こうものなら,それだけで「○○ハラ」になること請け合いだ。

 食品であれば,それこそ内容物をいかに情報開示するかが問われている時代に,ただただ「キレイになる」「美白の肌になる」とうたわれると,開発の鉄人的にはどうしてそうなるのか,とっても知りたくなってしまう。

 そんな素朴な疑問に,真正面から答えてくれた化粧品メーカーがある。一度は倒産したが,従業員がEBO(Employee Buy-Out,従業員による企業の買収)で再建した,ハイム化粧品(本社千葉県松戸市)である。小さい会社だが,ユーザーにすべての化粧品の成分を開示している太っ腹メーカーだ。過去も未来も素顔をそのまま見せる“すっぴん”状態の情報開示である。

 情報だけがすっぴんなのではない。例えば製造工場は,いつでも誰でも,希望すれば見学することができる(図)。何しろ,見てもらうことを前提に設計されたというから,ハードもすっぴんだ。

〔以下,日経ものづくり2009年8月号に掲載〕

図●ハイム化粧品の本社工場
いつでも誰でも中に入れる,見学コースがある。

多喜義彦(たき・よしひこ)
システム・インテグレーション 代表取締役
1951年生まれ。1988年システム・インテグレーション設立,代表取締役に。現在,40数社の顧問,NPO日本知的財産戦略協議会理事長,宇宙航空研究開発機構知財アドバイザー,日本特許情報機構理事,金沢大学や九州工業大学の客員教授などを務める。