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不揮発性メモリ市場が風雲急を告げている。NORフラッシュ・メモリ大手の米Spansion Inc.が経営破綻し,そのシェアを奪う形で伊仏合弁STMicroelectronics社と米Intel Corp.らの合弁会社であるスイスNumonyx B.V.の存在感が高まってきた。一方で,NORフラッシュ・メモリそのものの成長性は疑問視され始めている。今後の不揮発性メモリ市場をどう生き抜くのか,Numonyx社に聞いた。(聞き手は木村 雅秀=日経エレクトロニクス)

(写真:辻 牧子)

─NORフラッシュ・メモリ大手のSpansion社が経営破綻しましたが,どのようにとらえていますか。

 Spansion社の経営破綻から学べることは,NORフラッシュ・メモリだけを提供していては事業が成り立たないということでしょう。特に携帯電話機向けでは,NORフラッシュ・メモリ以外に,NANDフラッシュ・メモリやDRAMを包括的に提供することが求められます。我々は,そうした各種メモリを手掛けてきました。携帯電話機メーカーは包括的な製品ポートフォリオを持つメーカーに調達先を絞り込む傾向が強いため,差が広がったのではないでしょうか。現在,携帯電話機向けの不揮発性メモリ市場ではSpansion社が撤退し,我々と韓国Samsung Electronics Co., Ltd.の2社で市場を奪い合っている状況です。

─デジタル家電や車載機器といった組み込み機器向けの不揮発性メモリ市場では,依然としてSpansion社の存在が大きいと思いますが。

 組み込み機器では,まだNORフラッシュ・メモリへの需要が強いためでしょう。1年前まで我々はこの市場で競争力の高い製品ラインアップを持っていませんでした。しかし,最近では大容量のNORフラッシュ・メモリや車載機器向けの製品を展開することで,徐々にシェアを拡大しています。Spansion社の経営破綻によってシェアの獲得が加速した面は確かにありますが,それ以前に,既にシェアを伸ばしつつありました。我々は2010年に組み込み機器向けの不揮発性メモリ市場でトップに立つことを目指しています。

『日経エレクトロニクス』2009年9月21日号より一部掲載

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