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二階堂 勝
東芝 ディスプレイ・部品材料統括 新デバイス開発センター センター長

2009年7月30日,東芝が開発する独自方式のDNAチップを利用したHPVのウイルス型判別用の体外診断薬について,厚生労働省の薬事承認が下りた。これを受け,DNAチップの医療診断応用が加速するという見方が業界内で高まっている。本格普及に風穴を開けそうな東芝の独自方式のDNAチップについて,同社の開発責任者が解説する。(本誌)

DNAチップの用途は大きく

 我々は,DNAチップの本格的な普及に向けた一歩を踏み出した。2009年7月30日,積水メディカルと共同開発し,同社が薬事申請していたHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)のウイルス型判別用DNAチップが,厚生労働省の薬事承認(体外診断用医薬品製造販売承認)を取得したのである。

 DNAチップの用途は,一般的に大きく二つの分野に分けられる。一つは医療分野,もう一つは非医療分野である。

 このうち医療分野は,DNAチップの利用に対する現場からの期待が高く,大きな市場があることが確実視されている。だが,医療分野での利用に足りる特性を備えたDNAチップが実用化されていなかったり,薬事承認が必要であったりすることなどから,その市場はまだ本格的に立ち上がっていなかった。

『日経エレクトロニクス』2009年10月05日号より一部掲載

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