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四つの特徴を備える新表示モード

 シャープは,新たな液晶表示モードとなる「UV2A」を開発した。2009年10月に稼働を始める堺工場および,亀山第2工場で生産する液晶パネルに導入を図る。同社が現在,テレビ向けパネルに採用している表示モード「ASV」を全面的に置き換える。

液晶表示モードは,液晶材料や駆動方法の違いなどによって,幾つかの方式に分けられる。ASVのほか,例えば「STN」「IPS」などがある。

 UV2Aが,従来の液晶表示モードと決定的に異なるのは,液晶分子の配置方向(配向)を制御するために,紫外光を利用する点だ。この技術は光配向技術と呼ばれる。光配向技術の概念自体は30年も前から存在し,「理想的な配向技術」(シャープ)とされてきた。今回の技術発表会で,同社が「液晶技術者たちの 30年の夢が実現した」というフレーズを何度となく繰り返したのはそのためだ。

 UV2A液晶パネルのメリットは,低消費電力化,コントラスト比の向上,応答の高速化,製造コストの削減の四つが同時に実現する点にある。シャープは,「堺モデル」の液晶テレビを象徴する“目玉技術”として,広くアピールしていく構えである。

『日経エレクトロニクス』2009年10月5日号より一部掲載

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