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2009年4月,ソニー製デジタル・スチル・カメラの外装部品のめっきが剥がれ落ち,その小片で手を傷付けたという情報がソニーに寄せられた。同社は対象部品について調査した結果,品質上の問題があることを確認。同年8月20日,部品の無償交換を開始した。不具合の原因について同社は, 「めっき厚さのバラつきが大きく,想定よりも薄い部分があった」と回答した。

 問題のデジタル・スチル・カメラは,「サイバーショット DSC-W170」(図)。めっきが剥がれたのは,レンズ周辺にある円環状の部品だ。ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂の上に施しためっきが,同心円状のヘアライン(細長い溝)に沿うような形で,長さ数十~数百μmの小片となって剥がれたという。この小片が利用者の指を傷付けた。

 同カメラはレッド,ゴールド,ブラック,シルバーの4種類あるが,今回の交換対象となるのはシルバーを除く3色。この点についてソニーは,「交換対象となった製品と,対象外となった製品では,レンズ周辺部品のサプライヤーが異なっていたため」としている。つまり,特定のサプライヤーの品質管理に問題があったことを示唆したのである。

〔以下,日経ものづくり2009年10月号に掲載〕

図●ソニーのデジタル・スチル・カメラ「サイバーショット DSC-W170」
レンズ周辺の外装部品のめっきが剥がれ,分離した小片で手を傷つける恐れがあるとして,2009年8月20日に無償交換を開始した。