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 “間接材コスト”とは、製造原材料費以外のあらゆるモノ・サービスを外部から購入するコストのこと。同コストは体系的な取り組みを実施すれば、比較的短期間で大幅に削減でき、収益改善に大きく貢献する。

 製造業各社は、部品や原材料のコスト削減に多大なエネルギを費やしている。一方でコピーや施設清掃および保守、各種印刷物、器具・備品費、通信費、IT関連費用などの間接材コストは、個別の削減努力にとどまっている場合が多い。
 しかし、この間接材コストの削減は企業体質を改善する上で大きな効果がある。A.T.カーニーでは、ここ十数年の間に、同コストの戦略的削減にかかわる支援を80件以上実施してきた。その結果、金融機関以外の企業では、見直し可能な対象額が1社平均500億円で、そのうち約60億円に及ぶ削減の可能性を特定できた。
 間接材コストを見直すべき理由は大きく三つある。第1に、細かい費目を合計すると、削減対象額が意外に大きいことである(図)。
 第2に、コストを削減できる可能性が高いこと。これは、間接材の調達額やそのプロセスを全社的に管理する部門がなく、調達コストが市場価格や原価推計に基づいて適正かどうかを判断せずに購入しているケースがあるからだ。
 第3に短期間でのコスト削減が可能なこと。設計変更やそれに伴う試験など中長期的な取り組みを必要とせず、半年程度で効果が出せる。

以下,『日経Automotive Technology』2009年11月号に掲載
図 間接材コストの削減余地
間接材コスト全体の70%が削減対象となり、効果は対象額の10%以上が一般的。(出典:A.T.カーニー)